子安鬼子母神堂



山門を潜り右手にございますお堂が子安鬼子母神堂でございます。

檀信徒の皆様より「子安堂や “子安様” 」と呼び親しまれております。

堂内には法華経行者守護の子安鬼子母尊神を安置してございます。

子安とは「子育て安産」の略称であり、子供の発育の守り神でございます。

当堂は大正8年に松戸市秋山324番地より当山に移築されました。

そして昭和42年9月に古材にて再建、昭和59年5月に庫裡の再建と時を同じくして再々建いたしました。

また、子育てや安産を祈念して、毎年1月17日・5月17日・10月17日に子安堂大祭を執り行っております。


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鬼子母神とは

子安鬼子母神
子安鬼子母神

鬼子母神のもとの名前はハリティ(訶梨帝)と言い、インド古代神話に出てくる羅刹女(鬼)です。

 

ハリティはパンチャカという鬼神王の妻であり、10000人(一説には500人または1000人)の子共がいました。

 

しかし、ハリティは常に人の子供をさらっては食べていました。

 

彼女を恐れおののいた人々はお釈迦様に助けを求め、その訴えを聞き入れ、ハリティが出かけているその隙に1番可愛がっている末子を鉢の中に隠しました。

 

ハリティは末子の姿が見当たらない事に気付き、大騒ぎをして探しましたが見当たりません。

 

7日7夜、探しあぐねてやつれたハリティはお釈迦様のところに訪ねて末子の行方を尋ねました。

 

そこでお釈迦様は彼女に尋ねました。
「あなたには沢山の子供がいるではないか。子供が1人いなくて、なぜそんなに悲しいのだ?」


するとハリティは、

「1人であろうと、10000人であろうと、親にとっては大事な子供です。可愛さは皆同じです。

 

この言葉を聞いたお釈迦様は、

「この世には、天地にもかけがえのないたった1人の子供を持つ親もいるのに、あなたはその子供までも食べてきたではないか。」

 

ハリティは子を持つ親の気持ちがわかったと言い、

「末子が無事に戻って来るなら、今後の私は皆の子供を守る為に生きる」

と誓いを立てました。

 

その後ハリティは約束を守り仏教に帰依して、子育てや安産の守護善神【鬼子母神になりました。

 

毎月8の日が鬼子母神の縁日であるのは、諸説がざいますが、7日7夜の明くる日にちなんでの事という説がございます。

 

 

当山の子安鬼子母神堂大祭を17日に定めている一説は下記のような由来があるようです。

 

『人々はお釈迦様が鬼子母神を悟して下さるであろう、その日にお経を読んで彼女が改心してくれるように祈願したであろう…

 

ならば私達は過去を振り返り、今後を期待する意味を込めて…

 

先でも後でもなく真ん中の縁日に…

 

18日の宵の日に…

 

産まれてくる子供の為に皆で子安様にお経をあげて無事に産まれるように祈願しよう。

 

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子育て安産のお蝋守り

お蝋守り
お蝋守り

この蝋燭(ロウソク)は子育て安産の神様である子安鬼子母神様の前で一心にお経を唱え、その願いが叶うようにと祈祷加持をしたお守りです。

このお蝋守りの由来は、陣痛が始まるとその蝋燭を灯し、燃え尽きるまでに子供が産まれるようにと願を掛けた事が始まりだと言い伝えられております。

以来、その功徳を与りたいと訪れる人が後を断ちません。


安産祈願にまつわるお話

帯祝い

安産祈願とは、古来より”帯祝い”(おびいわい)と申しておりました。

妊婦さんの妊娠5ヶ月目(5ヶ月目の由来は、妊娠が安定期に入った事のお祝い)の戌の日に安産を祈願して腹帯を巻く儀式が起原とされております。

戌の日

「安産祈願は戌の日に行きなさい」と昔から言われております。

その理由と言うのは、犬が多産でありお産がかるい事をあやかるようにとの願いが込められているからです。

更に、仏教において犬は人の魂がこの世との境界で行き来するのを見守る役目とすると考えられていた事にも由来しております。

腹帯

妊婦さんの巻く腹帯を”岩田帯”(いわたおび)といい、もともとは”斎肌帯”(いはだおび)が語源でありました。

「斎」とは”忌み”(いみ)と同義語であり、その意味は、身を清め穢れ(けがれ)を避けて慎む事。

古来、出産は穢れと考えられていた時代がありました。

そこで、帯祝いの日より出産の準備をする為、

「身を清め、穢れを避け、慎むように」とその帯を肌に巻き、安産を願った事が腹帯の歴史でございます。

また、岩のようにたくましく元気な子供が生まれるようにと願をかけた事が由来との説もあります。

帯の長さに決まりはございませんが、末広がりを掛けて八尺や、七五三を掛けて七尺五寸三分とする地域もございます。

また、腹帯は医学的にも意味がございます。

•妊婦のお腹を保護する

•胎児の位置を安定させる

•腰痛や腰の冷えを防ぐ効果

などが挙げられます。

さらに、妊婦たる自分が妊婦である事を自覚させ、その行動が慎重になるなどの心理的な面でも効果が認められております。

しかし、現代においては腹帯の他に、腹巻型、コルセット型、ベルト型など多種多様でございます。

腹帯に限らず、ご自身にあったもので、新しく生まれる命とご自身をお守り下さい。