お魚くんを怒った理由。

2015/2/9 19:53

先日、池上本門寺の住み込み修行時代の同期仲間と食事をしたのである。


1年に12回くらい集まるのだが


あのつらい時代を一緒に過ごした仲間との会話は


特に気を使う訳でもないので、なんとも気楽である。



楽しかった事。


辛かった事。


自分だけが覚えてる事。


自分だけが覚えてない事。



色々な記憶を擦り合わせて、当時を思い出す。


これは同期仲間でしか出来ない特別な会話だよね。



さてさて、そんな話しで思い出した事がある。


恐らくこれは


自分だけが覚えてる事。の部類に入るだろう。


なぜなら、これから出てくる通称「お魚くん」はとことんお調子者で仕事がテキトーで更に物覚えが悪かった。


だから、僕が怒った事など覚えていないと思うからである。




池上本門寺では法事などでお越しになった方に通称「山菓子」と言うお菓子を出している。


特に法事が重なる土曜日や日曜日は


その山菓子が各法事の人数分だけキレイに盛りつけられる。


従って、パントリーと呼ばれる準備室には山菓子が山の様にある訳だ。


この山菓子は「檀信徒さんやお客様のおもてなし」としてお出しするお菓子である。


そして、この山菓子だが


結構、旨いのである。


多くの方から好評のお声も頂いている一品でもあり


本門寺の境内にある喫茶店でも売っている程なのだ。(今はどうだかわからないが…)



さてさて、ここからが本題だ。


お調子者のお魚くんは、この山菓子が美味しいと言った方に無断で配っていたのである。


それを見ていた僕は


パントリーに帰ってきた彼に


「おい。あんまり勝手な事をするな。」


と、言ったのである。


すると


「えぇやん!サービス品なんやからっ!」


と、逆ギレしてきたのである。


うーん。なぜがカチンときた事は覚えている。


なので、同期ではあったが、年下のお魚くんをこっぴどく怒ったのである。


では、なぜ僕はお魚くんを怒ったのか?


実は当時の僕は、はっきりとした理由がわからなかった。


逆ギレされた事に怒ったのかもしれない


しかし、なんかカチンときたので怒ったのだ。



しかし、8年の歳月を経てそれがきっちりと言葉で説明出来る話しを聞いた。


なので、ここでシェアしたいと思う。



以下は北岡秀紀さんというコンサルタントの方がやっているPodcastで話していた内容である。


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サービスとおもてなしの違いとは?


「おもてなし用のお菓子があります。そのお菓子をお客様がとても美味しいと言ってきました。台所に行くとそのお菓子が山のように積んでありました。さて、あなたは相手をもてなす為にその後どうしますか?」


と、言ったような質問をアシスタントの丹野絵美さんに聞いたのである。


「えぇっとよろしければどうぞ。えっ?!あげちゃう??」


そう丹野さんは答えると


「ダメです。それはサービスです。」


では、おもてなしとは


「またいらした時には同じようにこのお菓子をご用意してお待ちしております。なので是非またお越し下さい。」


と言えばいいと北岡さんは言う。


これはどういう事かと言うと



「本質的にサービスは、いかにその場で喜んで貰うかを考える。

しかし、おもてなしは

帰ってから、自分(おもてなしをした人)や空間、その場所に想いを馳せてもらう事。」



あくまでこれは北岡さんの定義ではあるが、おもてなしとサービスの違いは

こうであるという。



実際のPodcastが聞きたい方はここから

>>>>11回 成功率100%の成功法則について(http://okugoe.com/podcast/success/


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本門寺の話に戻ろう。


お魚くんがとった行動は確かにお檀家さんを喜ばす為に行った事だ。


間違いではない。


しかし、この山菓子はおもてなしをする為のお菓子である。


サービス品ではない。


当時の僕はどう言葉にしていいかわらなかった。


きっと彼のその場しのぎの行為が目に見えていたのにカチンと来たのだと思う。


そう思っていたが




先日の食事中にお魚くんの話題が出た。


内容は割愛するが



あの時に怒った事が納得できる結論が導き出された。




おもてなし?サービス?いやいや違うでしょ~♬

お前が怒ったのは、お調子者で仕事がテキトーなあいつに逆ギレされた事にカチンときたからでしょ?


と。



うん。やっぱりそうか。。。

 


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コメント: 1
  • #1

    祐尚 (日曜日, 12 4月 2015 00:31)

    初めまして、高野山真言宗古義金剛三昧院門下の僧侶です。
    祐尚といいます。既に還暦を過ぎています。
    serviceとは、奉仕の意味で考えます。仏教的には、サービスは無いのです。
    おもてなし=奉仕になります。人に好印象のみで接するのは、自己満足でしかない、増上しかないのです。其の行為が貴方には見えて怒りが生じたのと
    理解しました。これを大阪弁でええ格好しいといいます。合掌。